長文読解問題は、ほとんどの学校で出題されている。
ただし、文章の長さや内容、出題数は、学校によって全く異なる。
概して、競争率、難度ともに高い学校では、評論調の堅く長い文章であったり、
中堅レベルの学校では、文章自体は比較的読みやすいものが多いという傾向がある。
内容としては、医療や福祉、環境問題やゴミ問題といった社会性の強いものや、
病気や事故あるいは生物学的なものや、
赤十字の起こりやナイチンゲールの伝記といった柔らかい内容のものもある。
設問を解く際に、細かい点に気をつけなければならないものも多いので、
内容が易しいからといって油断は禁物である。
特に現代文的な設問、例えば、this, that, it, so, he, she が
何を、誰を指すのか答えさせる問題は要注意である。
場合によっては、答えが数行になるものもある。
こうした代名詞類は、普段から気をつけて読むようにしておきたい。
長文問題は、どの受験生でも「得意だ」と思ってはいないだろう。
だから安心なのではなく、競争試験では人より1点でも多く
点数を取らなければならないのだから、人が苦手とするもので得点しなければならない。
そのためには、長文問題は避けては通れないものだということを、肝に銘じておこう。
では、具体的にどういう勉強をするかだが、いきなり入試問題のような
文章を読むことはたいへんであるし、長続きしない。
5行程度の文を読みこなしていくことから始めて、徐々に長い文章にあたることが望ましい。
その際、時間的な余裕にもよるが、「全訳を書く」という作業ができればよりよいと思う。
もちろん実際の入試の場では、このような作業は時間的に到底不可能だが、文章に慣れるという点では一番着実な方法だと思う。
長文読解のカギは、この「慣れ」なのである。
また、読んでいて、当然意味のわからない単語・熟語等が出てくると思うが、
面倒がらずに辞書を引こう。一度出てきた単語でも意味がわからなければ、また辞書を引く。
一つの単語について何度も何度も辞書を引くことになれば、いやでも覚えるものが出てくる。
文法問題は、長文中に組み込まれていて独立していない場合もあるが、総じて、
基本的な内容のものが多い。
書き換え・空所補充・整序といった形式や、同意語・反意語さらに体の部位を含む
医療用語に関する出題もある。これらの解答を出すには文法的な基礎理解も必要だが、
いかに類題に接したことがあり、その際、間違えたことをきちんと理解したかが
得点力アップのカギとなる。
各単元の文法事項を学ぶ際に、その文法事項を含んだ書き換えや整序がどんなもので、
どこを間違えやすいかを同時に把握できると能率的である。
発音・アクセント問題も、長文問題と同じように、受験生には苦手意識の強いもののようだ。
発音・アクセント問題で試験によくでる単語というものもあるので、文法問題と同様、
数多く問題にあたり、出題されている語を多く目にすることが大切である。
発音・アクセントといっても、試験官の前で発音してみせるわけではなく、
見て選ぶ問題なのだから、問題演習の際だけでなく、辞書で単語を調べたら
どういう発音記号の語かをきちんと見ておくことも必要となる。
辞書によっては、発音注意・アクセント注意と赤い字で表記してあるものもあるので、
そうした語は何度でも見ることができるように、書き抜いておくとよい。
また、出題形式に下線部の発音が同じものを選ぶというものがあるが、
演習の際は、ぜひ異なる語の下線部もどんな発音の語かということにも注意しよう。
最後に、新課程に移行した平成9年度試験以降、会話文が多くなっている傾向が見られる。
会話文も不慣れなせいか苦手と思っている人が多いようだ。
どういう言い方があるのかを場面ごとに知ることで、問題を解くことができるように
なるものなので、やはり、問題数をこなしていくことが必要になる。