【専門学校】
看護・医療系専門学校の入学試験における数学は、一種の適性試験である。
つまり、医療従事者として業務を行う上で重要な要素となる、
的確な判断力と正確かつ迅速な処理能力をこの科目で試されるのである。
したがって、入試問題の大半が教科書の例題や練習問題レベルのものであり、
難解な証明問題など論理的思考を要するものや奇をてらった問題はほとんど出題されない。
主な出題範囲は数学Ⅰとなっていて、最頻出分野は、
2次関数の平方完成および最大・最小に関する問題、正弦・余弦定理および
三角形の面積公式に関する問題、順列・組合せである。
全体的に基本的な問題が多いので、1つの計算ミスが大きな失点と
なってしまうことになるので、時間にゆとりをもってしっかりと見なおしをしておきたいところである。
【大学・短大】
看護短大や医療技術短大では、基本と応用問題の出題が半々になり、
できる人とできない人の差がはっきりと出やすいものになっていて、
ふるい落とすための試験となってくる。
主な出題範囲は数学Ⅰで、頻出分野は専門学校と変わらないが、
たとえば三角形の面積の最大値を2次関数の考え方で求める問題など、
複数の分野の知識を複合させないと解けない問題が出題されてくるので、
対策としては、数多くの問題に触れておくことである。
実際の入試のときには、時間内に全問を終わらせるのが苦しくなってくると思うので、
とにかくできる問題を確実に解いていくことが大切である。
看護大学・医療技術短大の数学のレベルは、私立理系4年制大学の
平均的レベルと同程度であり、大半の学校が数学Ⅰ・Ⅱ・A・Bと幅広い範囲からの出題となる。
中でも関数、数列、微分、積分、ベクトルが出題の中心となる。
特に、理学・作業療法学科および診療放射線学科では物理学を学ぶことになるので、
その基礎ともなる微分、積分、三角関数、ベクトルについては、
早い時期から重点的に学習しておかないとかなり苦しくなるであろう。