小論文・作文も面接試験と同じように学科試験だけでは見ることのできない
受験生の資質や適性を見るためのものとして、多くの学校の入試に取り入れられています。
しかし、看護医療系入試の小論文・作文試験にはさまざまなものがあります。
出題形式・
テーマ
(1)「グラフや表などの資料」をもとに論述するもの
(2)「課題文」を読みそれについて書くもの
(3)「課題」が与えられそれについて書くもの
(1)の形式は主として大学の一部で行われています。
最近多いのは(2)の形式で、随筆・論説・新聞記事などを読み自分の考えを書くものです。
この場合、読解に類する問題が合わせて出題されることもあります。
(3)の形式は専門学校に多く、「高齢化社会」などの医療分野に関することや
「私の目指す○○像」などの志望動機に関することが多くなっています。
制限時間 (1)は90分~120分、(2)・(3)は30分~60分で平均50分といったところです。
様式・字数 原稿用紙の様式は縦書き・横書き、マス目形式・横罫線形式、
字数指定は○○字以内、○○~○○字、字数制限なし、などとさまざまです。
○○字以内とある場合は最低その8割は書く必要があります。
また、小論文試験として特に設定されていなくても、学科試験の「国語」の中でそれに
類する出題がなされる学校もありますので注意が必要です。
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「小論文」を上手に書くためには日頃から物事に対し自分の意見を持って生活することが、
まず一つ重要なことと言えます。
【書く手順】
第一に出題者が何を求めているのか、課題を把握することからはじめます。
なぜなら文章がいくら上手でも、課題に適した内容でなければ評価は下がってしまうからです。
課題のとらえ方いかんによっては、内容がかなり違ったものになってしまうため、
常に出題者側が何を書かせたいのか考える必要があるのです。
【文章全体の構成】
序論・本論・結論の三部構成が最もシンプルで、序論という導入段階で
何について論じるか(テーマ限定)、このテーマに関して結論は何か(結論の先行提示)を
先に述べておき、後から本論で説明する形を取ると、採点者が読みやすい構成となります。
この場合、仮に時間切れになっても、最悪の事態は免れることができ、
何を言わんとしているかは最低限伝えることができます。
さらに、結論の部分でもう一度意見を集約し、提言・抱負・決意といった積極的要素で
しめくくっていくと、印象がよくなります。
こうした「テーマ限定・結論----説明・論証----再結論・提言」といったパターンは
英語の論文や新聞記事に非常によく見られるもので、習熟すればいろいろと応用がききます。
【小論文試験への準備】
書くための材料としては、体験・知識・考えの3つに集約されます。
日頃から新聞によく目を通して(作問者も同じように新聞を読んで社会の動向をつかみ、
問題を設定してくることを忘れずに)、看護・医療(できれば福祉・教育・世相も)分野の
記事をよく読んでおくことが望ましいでしょう。
【練習】
まずともかく書くことが大切です。
この時、ただダラダラと書くのではなく制限時間や字数を決め、
誤字・脱字に注意しながら練習してください。
また、採点者に見てもらうことを考えて、楷書で丁寧に書くことは当然です。
もちろん、書くときには、書くときの基本があります。
文末表現は常体(「だ」・「である」)を用いること、書き言葉で書くこと、
俗語や流行語を使わないことなど、いろいろあるほか、
原稿用紙の使い方にも注意しなければいけません。
最後に、文章を書き終えたら必ず読み返します。まず自分で読んでみて、
次に先生や友人等に読んでもらい、批評してもらうとよいでしょう。
そして注意を受けたところを考え直し再度書き直してみること、
これこそが小論文上達の最大のコツといえます。
こうした練習を繰り返し、相手に自分の意見が正しく伝わるようになれば、
小論文対策は完璧です。これらの手順がマスターできたならば、あとはもう「慣れ」ですから、
志望校の過去の出題傾向に合わせて似たような課題で練習してみるのはもちろん、
さまざまなテーマで、できれば1週間に1度は「書く」習慣を身につけましょう。
また、書くだけでなく優れた文章を読むことも効果的ですから、
英語や国語の勉強ばかりでなく、書物にも目を通すように心がけてください。
「書けば小論文、しゃべれば面接」と言われています。
いずれも早いうちから基本ルールをおさえておけば心配いりません。