日本初の人体解剖を行った山脇東洋(1705~62年)は、幕府の医学者として名を成しました。
ある夜、東洋は夢を見ました。解剖された死刑囚の幽霊が枕元に現れて訴えました。
「私は罪を犯していないのに捕らえられ、死刑にされてしまった。
そのうえ解剖までされて五臓六腑もなくしてしまったから、いつまでたっても成仏できない」
夢から覚めた東洋は早速、その霊を鎮めるために阿弥陀如来像をつくってもらい、
山脇家の菩提寺である誓願寺に寄進しました。
その阿弥陀如来像の胎内には「内臓」があったといわれています。
東洋が寄進したと伝えられる「内臓のある阿弥陀如来像」は、
1864年の蛤御門の変(禁門の変)で誓願時一帯も焼失してしまい、残念ながら今はありません。
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